Lumadaと挑む協創の最前線
【第3回】企業DXの「壁」を越える実践知と伴走者の条件 日立の「変革の設計図」が理想論で終わらないワケ(後編)
日立の「変革の設計図」はなぜ理想論で終わらないのか。後編では、その源泉となる生々しい実践知の正体を解き明かす。自社の現場を「生きた実験場」とし、ITとOTの融合に苦闘した経験。その実践知を顧客と共有する仕掛けとは?前編では、世界を代表する鉄鋼メーカーであるJFEスチールが直面した「モノ売りからコト売りへ」の挑戦における課題と、日立製作所(以下、日立)が提示した「Lumada*1の外販」という協創の全体像を見てきた。では日立が提示した変革の設計図は、なぜ「理想論」で終わらないのか。後編となる本稿では、日立が伴走者として選ばれる理由と、この協創が日本の製造業全体にもたらす価値を掘り下げる。I...