Hitachi
お問い合わせお問い合わせ
技術検証を重ねた共同研究は、サービスの有用性を探る、より実践的なステップへ―。互いの技術や知見を持ち寄った相補的なプロジェクトを通じて、今後のサービス実装に向けた業務基盤の確立をめざしました。そこで再確認できたサービスの真価は新たな可能性を宿しながら、さらに大きな将来構想へとつながっていきます。

「第1回 下水道事業の課題解決を支援するデジタルの力」はこちら>

技術と現場に橋を渡すフェーズ2が始動

画像1: 仙台市「地中可視化サービス」共同研究
第2回 社会インフラ保守プラットフォームの実現に向けて

仙台市
建設局下水道建設部 管路建設課
技師
髙嶌氏

仙台市の下水道事業での「地中可視化サービス」実装を想定した共同研究フェーズ2では、技術・サービスを提案する日立に対して、仙台市側は下水道の業務や工事の現場に関する実務的な情報・ノウハウを提供。本サービスを、どのようなタスクに、どのような手順で実務に組み込んでいくか、といった実践的視点から細部の調整が進められました。

仙台市から下水道事業の実務の詳細を学びながら、日立は技術やサービスで業務をどのように効率化・高度化していけるか、密な対話を通じてその可能性を模索。そのやり取りについて管路建設課の高嶌氏は、「まず私たちから課題を出して、今回の技術を導入することで、その課題がどのように解決され、どのような効果が期待できるのか、といった議論を重ねました」と語り、小野寺氏も「両者でしっかりゴールを見定めて、お互いにぶれることなく進められたと思います」と振り返ります。

さらに高嶌氏は今回の地中可視化サービスについて、「改めて認識したのは、埋設物が3次元化されて表示されることの価値です。これまで埋設物事業者から集めていた図面は平面的で、それが直感的に操作できる3次元イメージで、しかも色分けされて表示されるのはとても新鮮でした」と評価。初心者でも容易に扱うことができると感じたと言います。

画像: 地中可視化のイメージ(本画像は実際のものとは異なります)

地中可視化のイメージ(本画像は実際のものとは異なります)

下水道工事におけるコスト・工数削減効果を確認

画像2: 仙台市「地中可視化サービス」共同研究
第2回 社会インフラ保守プラットフォームの実現に向けて

仙台市
建設局下水道建設部 管路建設課
主幹
小野寺氏

フェーズ1のときと同様にフェーズ2でも、計測・解析結果と実際の地中の状況を比較して精度確認を実施しました。電線共同溝整備事業の計画変更にともない想定していた下水道工事・試掘が翌年度以降に変更になるなど調整に苦心するなか、先行工程のガス管での試掘データを入手して精度を確認。結果的に埋設物100%検知※という目標を達成しています。この時の検証を通じて、図面に記載の無い管路を試掘同様に検知できることや各管の位置関係まで正確に把握できることを確認でき、敷設管路や設備配置検討に有効であることを示す結果を得られました。

※ 2021年度より行われた共同研究において確認された、仕様範囲内での検知結果(仕様:深度~1.5m、口径50Φ以上の管路など)。地質などの環境条件により、目標の管路検出が難しいケースはある。

市の設計担当者や施工担当者は本サービスによって事前に地中の状況を把握でき、設計変更や事故発生のリスクを大幅に低減できます。また、4案件を対象としたサービスの効果検証の結果、最大で約1億円のコスト削減効果と48%程度の工数削減効果が確認されました。さらに、工事遅延を減らすことで、道路の通行止めなどにともなう市民の負担や経済活動への影響の低減も期待できます。

暮らしや社会を、その根底から支える取り組み

画像3: 仙台市「地中可視化サービス」共同研究
第2回 社会インフラ保守プラットフォームの実現に向けて

仙台市
建設局下水道建設部 下水道計画課
係長
加藤氏

こうして2023年8月、通算1年半以上に及ぶ日立と仙台市による共同研究は、確かな成果を上げながら完了しました。その研究成果を発表した報告会では、下水道部門に加えガスや道路部門の関係者からもサービスの有用性に対する評価を得られ、すでに一部の道路部署では本サービスの導入が決定。現在、サービス実装に向けて着々と準備が進んでいます。

下水道計画課の加藤氏は、「今回対象にした一部のエリアだけでなく、仙台市域全体でこうした地下埋設物の情報を取得できるようになれば、水道管やガス管を損傷する事故も確実に減らせるはずです。各種社会インフラの老朽化が問題になっている現在、そうした統合的な情報プラットフォームの必要性を改めて認識したプロジェクトでした」とめざすべき社会インフラ維持管理業務のこれからを見据えます。

対して日立では、今回の「地中可視化サービス」を軸に、仙台市における水道や道路、ガスのほか、電力や通信を担う各種事業者のための埋設物情報基盤の構築をめざす考えです。そして今後はこうした取り組みの全国的な展開を図っていきます。

その先に見据えるのは、本サービスなどを含めた、より包括的な「社会インフラ保守プラットフォーム」の構築。その実現に貢献する多彩なプロジェクトを展開しながら、これからも日立は暮らしと社会を支える重要インフラにおける維持管理業務の高度化や効率化に貢献していきます。

他社登録商標
本記事に記載の会社名、商品名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社 日立製作所 公共システム営業統括本部

お問い合わせは、こちらから

This article is a sponsored article by
''.