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DX-Ready※1な企業への変革を加速する「アセット活用開発支援ソリューション」は、お客さまの状況やニーズに合わせ、構想策定から基礎となる仕組みや開発環境のカスタマイズ、そして、アセット活用の実践や社内人財の育成まで、ワンストップで伴走します。このソリューションに込めた思いと価値を、Lumada Solution Hub(以下、LSH)プロダクトマネージャーの斎藤 岳と、開発・運用のテクニカルリードを担当する溝江 彰人、同じく開発・運用に携わる佐山 史織が語ります。
※1 企業がデジタルによって自らのビジネスを変革する準備ができている状態
出典:「DX認定制度 申請要項」(経済産業省 情報技術利用促進課 / 独立行政法人 情報処理推進機構)

「【第8回 前編】時代のサプライチェーンマネジメントを支え続けるTWX-21の新サービス、サプライチェーンプラットフォーム(SCPF)を開発する」はこちら>
「【第8回 後編】製造業の未来を、お客さまとともに創造するためのプラットフォーム、TWX-21 サプライチェーンプラットフォーム(SCPF)」はこちら>
「【第9回 前編】多様なアセットを集約するLumada Solution Hubの価値をより多くのお客さまに届けるため、新たなソリューションを生みだす」はこちら>

DX-Readyな企業への成長に必要な「内製化」を意識したソリューション

画像1: クラウド&DXオファリング
【第9回 後編】自社内のアセットを活用しDX-Readyな企業への成長を伴走型でサポートする、「アセット活用開発支援ソリューション」をより多くのお客さまへ

斎藤
アセット活用開発支援ソリューションは、日立がLSHを通じて獲得したアセットの蓄積、共有、活用の知見とノウハウをもとに、お客さまが必要とする仕組みや開発環境などを提供するソリューションです。構想の策定、仕組み化、お客さまに伴走しての実践という3段階のフェーズをシームレスに支援し、その過程で、必要に応じてお客さま社内の人財育成支援や日立から人財リソースの提供も行います。私がこのソリューションのコンセプトを考える際に重要なテーマとしたのは「内製化」でした。内製化というと、主にコスト削減などの手段という印象が強くなってしまいますが、実は企業のデジタル化を推進する上で欠かせない重要なキーワードだと考えています。いま、日本のIT市場では人財の枯渇が深刻化している一方で、DX-Readyな企業をめざすお客さまは新しいビジネスやサービスを自社の力で開発できるようにしたいという思いがあるため、ITの人財に関しての需要と供給がアンバランスになっていると考えています。私たちがLumadaとして、LSHとして培ったノウハウを提供するためのプラットフォームと人財に関する課題を解決するソリューションを並行して提供しなければならない、と考えたところが起点です。内製化はITベンダー目線では内向きに聞こえてしまうところがありますが、日立がお客さまに対して新しくてオープンなテクノロジーを提供し続けることも重要なポイントだと考えており、これからの主要テクノロジーになる生成AIも積極的に手がけることとしました。

画像2: クラウド&DXオファリング
【第9回 後編】自社内のアセットを活用しDX-Readyな企業への成長を伴走型でサポートする、「アセット活用開発支援ソリューション」をより多くのお客さまへ

溝江
日立は基盤、特に社会インフラなどのミッションクリティカル関連の案件を数多く手がけています。そこにDX関連のサービスやソリューションをいかに関連させていくか。つまりその両側面を包括的に支援するという点が、今回のソリューションの大きな特長になっていると思います。ミッションクリティカル関連をもとにしてDX関連もお任せいただける日立、ベンダーにとどまらず協創パートナーとして頼っていただける日立、という姿をめざしています。DX関連は生成AIを積極的に活用することで、サービスとして満足いただける形になると思います。一方、ミッションクリティカル関連は、このソリューションのできること、提供できる価値は何だろうと考えたときに、開発環境のワンストップ提供をどれだけ突き詰めていくかというところが重要になってくると考えます。このサービスをさらに進化させるために、米国のグループ会社であるGlobalLogicと一緒に取り組んでいる大きなテーマとなっています。

画像3: クラウド&DXオファリング
【第9回 後編】自社内のアセットを活用しDX-Readyな企業への成長を伴走型でサポートする、「アセット活用開発支援ソリューション」をより多くのお客さまへ

佐山
社内のアセットやナレッジを生かしてDXを推進していく際に、新しい技術を導入することはお客さまにとっては、「どんなものなのかよく分からない」という戸惑いがあると思います。本ソリューションは、サービスの一環として、生成AIやGitHub※2、JFrog※3、などをセキュアに使っていただける環境を用意した、トライアルサービスも提供しています。「大丈夫かなと思っていたがこれなら使えそうだ」とか「現段階では、まだ検討の必要がある」などと、具体的に判断していただけるところが、このサービスの価値だと思っています。また、実際のアセットやナレッジの活用に関しても、小規模なスケールから手早く実践することが可能で、その効果を検証しながらより大きな規模の導入へとつなげることができます。

※2 ソフトウェア開発時のソースコードやそれらの変更履歴をオンライン上で共有・管理できるサービス
※3 JFrog Platform: パイプライン全体の可視性とセキュリティを自動化することができるサービス

緊密でフラットな連携からお客さまへの価値を生みだす

斎藤
組織内におけるコミュニケーションとして、この三人は日常的にもよく会話をしています。佐山さんは2021年入社で当時はコロナ禍の最中だったこともあり、上司や同僚と直接会話する機会や経験が少なかった世代です。一緒に仕事をするようになった2022年度からは、積極的にコミュニケーションをとるようにしています。また、IT系のイベントなどでは、彼女とお客さまとの接点をできるだけつくるよう心がけています。また他部署との連携についてですが、LSHはそもそも社内向けに開発されたものなので、日立社内や日立グループに多くのユーザーがいます。その方たちとも緊密なコミュニケーションをとり、最新の貴重なフィードバックを得るようにしています。また、溝江さんも触れていたように、プロジェクトのメンバーとして、GlobalLogicなどが加わっており、グローバルで一緒に働いている仲間たちがいます。本ソリューションは国内向けとしてスタートしていますが、常にグローバルでの取り組みや彼らの目線も意識しながらブラッシュアップを図っています。

溝江
私たちの所属する部署は、垣根のないフラットな組織だと思います。部長職の斎藤さん、他の課長さんたち、部下である佐山さんたちともフラットな連携ができています。他部署との連携についてはGlobalLogicなどのほかにも、8月に私たちが立ち上げた生成AIのトライアル環境のサービス活用において、お客さまとの協創活動のフラッグシップ拠点であるLumada Innovation Hub Tokyoのデジタルエンジニア、データサイエンティストなどの方々と一緒に、生成AIのトライアルをお客さまに提案しています。現在は斎藤さん、他部署の皆さんとともに、お客さまのところに伺う機会が急増しています。

佐山
入社してすぐにLSHのプロジェクトに加わらせていただいて、今まで新しい技術に数多く触れてきました。日立社内でもまだ活用の前例が多くない技術もあり、それを理解して自分のものとすることは苦しい反面とても楽しく、特にそれをお客さまにお伝えすることにプロジェクトの一員としての使命と喜びを感じています。

これから実現したいこと、めざしたいこと

佐山
社内を見ると、スキルの高い人たちがたくさんいて、本当に尊敬しています。例えば、大きなシステムをつくっている方たちの経験や知識は、日立にとってとても大切なものだと思っていて、それらを学んでいきたいという気持ちがあります。一方で、小規模でも、新しさや素早さを価値とする、システムやサービスが世の中の役に立つということも実感しています。欲張りですが、私はその両方をやってみたい、それぞれの経験と知識を身に付けていきたいと思っています。もっと欲を言えば、海外でも活躍できる人財になりたいです。

溝江
私は今まで日本国内を主な対象としており、あまりグローバルな仕事は手がけてこなかったのですが、最近になって急に海外の日立グループの方々と仕事をする機会が増えました。今後は社会をグローバルという視点でとらえることが必要なのだなと感じました。例えば、このような私の個人的な気づきも含め、多くの人たちの経験や知見をLSHに実装した後に、アセット活用開発支援ソリューションを介して、社会全体の抱えるより大きな課題の解決にも貢献することができたらと思っています。

斎藤
入社当時は金融のお客さまを担当し、ミッションクリティカルなシステムのアプリケーションの開発からキャリアをスタートしましたが、若いころにCOBOLからJavaへというプログラム言語レベルでの大きな技術革新に立ち会い、その後もOSSの台頭やさまざまな技術のオープン化やクラウドリフトなど、何回かの大きなパラダイムシフトを経験してきました。その中で、アプリケーションを作成する労力や手間を限りなくゼロに近づけていきたい、そこで発生しうる障害や不具合も限りなくゼロに近づけていけないか、と考え続けてきました。それは、その労力をよりよいアプリケーションの作成や、お客さまのビジネスを拡大させていくための工夫に充て、もっとよいモノづくりをしたい、という思いからです。一時はそれを「自分たちの力で」と思っていたのですが、ITは人類の歴史から見ればまだまだ若い産業で、建築のように長い年月をかけて技術や手法を積み上げていくようなことは不可能だと感じ、いつしかそのハードルを越えられずにいました。そこに、生成AIという技術が現れたのです。この技術には産業革命クラスのインパクトがあると考えています。これからLSHが提供していくサービスの延長線上に、お客さまと協創しながら高度で高品質なアプリケーションをより効率的に開発できる時代を、私がこの分野の現役でいる間に体験できるのではないかと期待しています。そんな世界を早く見てみたいと、わくわくしています。

画像: これから実現したいこと、めざしたいこと
画像4: クラウド&DXオファリング
【第9回 後編】自社内のアセットを活用しDX-Readyな企業への成長を伴走型でサポートする、「アセット活用開発支援ソリューション」をより多くのお客さまへ

斎藤 岳

株式会社 日立製作所
アプリケーションサービス事業部
Lumada ソリューション推進本部
LSH事業推進センタ センタ長

●京都府生まれ大阪府育ち ●大学では経済学を学び、金融経済学に取り組むなかで電子マネーをはじめとした通貨概念の研究を行う ●2001年、日立製作所に入社し地銀向けビジネスを担当 ●2003年からメガバンクを担当し、2007年からは生損保、証券系を担当 ●2012年、日立のフレームワーク関連の開発のチームに配属され、DevOpsなどのソリューション企画・開発・ビジネス化などをアプリケーションエンジニア、プロジェクトマネージャー、ITアーキテクトなど、さまざまな職種で担当 ●2017年から自動車、流通系のビジネスを担当 ●2021年からLumada Solution Hubの戦略策定要員として配属 ●2022年よりLumada Solution Hubのプロダクトマネージャー(PdM)に就任、現在に至る

画像5: クラウド&DXオファリング
【第9回 後編】自社内のアセットを活用しDX-Readyな企業への成長を伴走型でサポートする、「アセット活用開発支援ソリューション」をより多くのお客さまへ

溝江 彰人

株式会社 日立製作所
アプリケーションサービス事業部
Lumada ソリューション推進本部
LSH事業推進センタ 主任技師

●北海道生まれ ●大学では電子情報工学を専攻。自然言語処理による文書要約に取り組む ●2004年、日立製作所入社、当時のソフトウェア事業部に配属され、ミドルウェアの開発・保守、拡販を担当 ●2009年、当時の情報システム事業部へ異動し、現在に至るまで活用できるさまざまな経験を重ねる ●2012年から、ビッグデータによるデータ利活用の仮説検証の提案、PoC活動に従事し、金融、公共、通信、電力などさまざまな業種のお客さまと接する貴重な日々を過ごす ●2018年からはクラウドを活用した物流業向けサービスの開発運用のプロジェクトマネージャーを担当 ●2022年の後半からLumada Solution Hubの開発運用のテクニカルリードに従事、現在に至る

画像6: クラウド&DXオファリング
【第9回 後編】自社内のアセットを活用しDX-Readyな企業への成長を伴走型でサポートする、「アセット活用開発支援ソリューション」をより多くのお客さまへ

佐山 史織

株式会社 日立製作所
アプリケーションサービス事業部
Lumada ソリューション推進本部
LSH事業推進センタ

●滋賀県生まれ ●大学では情報理工学を専攻、音響情報をはじめとしたデジタル信号処理を学び、超音波スピーカーアレーを用いた音のホログラムの研究に取り組む ●2021年、日立製作所入社、Lumada Solution Hubのプロジェクトに参画し、アセットを公開するためのリデザイン版ポータルサイト、およびアセットを共有・開発するためのリポジトリサービスの設計・開発を担当 ●2022年より、社内のセキュリティ対策サービスとLumada Solution Hubリポジトリサービスの連携サービス、生成AIトライアル環境の提供サービスの立ち上げから設計・開発・運用に従事 ●2023年より、生成AIトライアル環境の提供サービスのエンハンス開発やGitHub Copilotの社内検証を推進、現在に至る

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