Hitachi
お問い合わせお問い合わせ
より容易に、無駄なコストをかけることなく、DX推進の基礎となるデータ利活用のためのプラットフォームと、その後の運用・セキュリティまでをトータルに提供する、Hitachi Intelligent Platform(以下、HIPF)。さまざまなコンポーネントを適切に組み合わせる柔軟性と、日立の蓄積してきたノウハウを結集した信頼性をあわせ持つこのサービスが、どのようなお客さまにその価値をお届けしているのか。そして、日立の担当者たちがどのような姿勢でそれぞれのミッションに取り組んでいるのか。その実例の一部を、プロダクトマネージャーの名島 太樹と、SEを担当する金城 あかね、水谷 有里が語ります。

「【第6回 前編】DX推進で、複雑化するセキュリティ監視と運用。お客さまのシステムを脅威から守る、日立のプロフェッショナルたち」はこちら>
「【第6回 後編】日立だからこそ提供できる、包括的かつ高品質なセキュリティ監視・運用をお客さまに」はこちら>
「【第7回 前編】より確かなデータ収集・利活用の実現で、お客さまのDXをサポートする」はこちら>

さまざまな分野に対応する、汎用性、柔軟性、そして信頼性

画像1: クラウド&DXオファリング
【第7回 後編】より長期的な視野で、お客さまの成長や革新を支え続けるHIPF。そこに込められた思い

名島
HIPFの前身は製造業向けのDX、データ利活用のためのソフトウェアパッケージでした。私たちはこのパッケージを介してさまざまなお客さまと接するなかで、そのパフォーマンスやポテンシャルの高さを再認識しました。そして、製造業以外の分野へも積極的に展開する方向へシフトしたのです。そこで、これまで高評価を得た機能や、ピンポイントで高い効果を発揮する機能などを組み合わせ、さらに、日立が培ってきたシステム構築、運用やセキュリティのノウハウをつぎ込み、汎用性・柔軟性・信頼性の高いサービスへと生まれ変わらせました。現在、研究・開発分野やサスティナビリティを意識した環境分野、そしてエンターテインメントの分野でも採用されています。また、日立が長年携わっている、鉄道、電力、通信分野への展開も含め、新たな可能性を広げています。また、既に日立のシステムを導入されているお客さまなら、より総合的なシステム運用を提供できます。

画像2: クラウド&DXオファリング
【第7回 後編】より長期的な視野で、お客さまの成長や革新を支え続けるHIPF。そこに込められた思い

金城
名島さんが触れた、研究分野のDXですが、お客さまからは「各個人が意識しなくても、自然に相互の情報共有が行える仕組みはできないか」と望まれました。そこで共有可能な情報はすべて共通のデータベースに格納され、そこから研究の進捗や成果などが確認できるプラットフォームを構築しました。データの解析なども行え、新たな発想や発見が生まれる基礎となることを期待されています。また、最近では、エンターテインメント系のお客さまへもHIPFを納入しました。要望は、「ユーザーに新しい体験を届けたい」というものでした。私たちはグループ会社で、高度なエクスペリエンス(体験)デザインを有する、GlobalLogicとチームを編成し、新たなユーザーエクスペリエンスの創出と、それを可能にするデータ利活用プラットフォームの構築を提案し、そのシステムの提供に取り組んでいます。

画像3: クラウド&DXオファリング
【第7回 後編】より長期的な視野で、お客さまの成長や革新を支え続けるHIPF。そこに込められた思い

水谷
私の場合は、鉄道系のお客さまで、車両の屋根にあるパンタグラフの保守・点検に関するものでした。パンタグラフは架線から電気を受け取る装置ですが、冬になると、架線に付着した霜や氷が原因で放電が生じ、パンタグラフのすり板に穴が開く「溶損」が発生することがあります。これを放置すると、架線が切れるなどのトラブルにつながる可能性があります。そのため、早朝に各駅の監視カメラで車両のチェックを行っていました。お客さまの要望は、保守人員が不足している状況の解決でした。私たちはこの保守・点検に、画像認識AIを活用したシステムの導入を提案しました。人の目で行っていたチェックをAIが代行し、問題のあるところだけをAIが保守員に報告することで、作業時間を削減することができました。さらに現在、機械設備の保守・点検に活用できる、異音を検知するAIを導入したシステムの開発にも取り組んでいます。

日立が長年鉄道に携わってきたノウハウがあるからこそできる、保守DXとしての強みだと思います。

お客さまへの思い、価値創出への思い

名島
お客さまの潜在的な要望を聞き取ることを心がけています。表にはすぐに出てこない、あるいはお客さま自身も気づいていない、課題や困りごとを、一緒に見つけ出すことを意識しています。私はインドビジネス対応を5年間、中国ビジネス対応は4年半(内3年半赴任)していました。異なる文化や慣習を知り、お互いの理解を深めるという経験をある程度積んできたと思っています。インドでは、学生時代からたしなんでいた茶道で、現地の方をおもてなししました。抹茶の味はともかく、打ち解けるきっかけになりました。お客さまは、ほとんどの場合、情報システムやソフトウェアの専門家ではありません。うまく言葉にできないことは必ずあります。そこを深く考えることが、お客さまへの価値につながっていくと思っています。

金城
私の場合、お客さまがシステムについて熟知している場合を除いて、いろいろな意見を聞き過ぎない、という姿勢を心がけています。そして、お客さまには「こういうことをやりたい」という、将来への目標や夢といったところにフォーカスしてお話しいただくようお願いしています。さらに、それを実現するためのシステム構築は、ある程度私たちにお任せください、というコンセンサスを得るようにしています。それは、何もかも聞いて対応した結果、将来的な運用などでお客さまが困る、というような方向に導かないためです。私は学生時代、材料開発の分野を専攻しており、まったく異なる情報システムの世界に飛び込んで、最初はとても苦労しました。その経験が、お客さまから聞き出すときや説明するときに生きていると思います。

水谷
おふたりが言うように、お客さまから本当に大切なことを聞き出すことは重要です。私はさらに、誰から聞くのかということを重要視しています。それは、システム導入の決定権を持つ方と、それを実際に使用する現場の方たちの両方です。特に現場の方からお話を伺うと「実はみんな、こういうところで困っている」というリアルな側面を聞くことができたりします。それは上司の方たちも気づいていないことだったりするのです。そこから現場や現状に即したシステムを構築することで、お客さまへの価値を高められると考えています。もちろんそのような話を聞くためには、信頼関係を築くことが重要です。私は新しい人に会ったり、話を聞いたりすることが昔から好きでしたので、その個性が生かせていると思います。

画像: 「Hitachi Intelligent Platform」のサービス体系

「Hitachi Intelligent Platform」のサービス体系

これから実現したいこと、めざしたいこと

水谷
さらにお客さまとの接点を増やしたいと思っています。お客さまとの対話を重ねていこうとしているのが、いま所属している部署です。チームメンバーと連携し、お客さまの生の声を聞き、製品やサービス、システムインテグレーションに反映する。そしてお客さまにご満足いただけるものを提供する。それがいまの部署のめざしていることであり、私のめざしたいことです。

金城
私は、チームづくりです。プロジェクトの成功に必要な要素はいくつもあると思いますが、最も重要と考えている要素が、チームビルディングです。メンバーがお互いのスキルや特性を理解し補うことができるとチームのパフォーマンスが最大化できると考えています。今後は、集まったメンバーのキャラクターを把握し、状況を見極めて必要なタイミングで、チームメンバーどうしが補完し合える環境づくりを意識していきたいと思っています。

名島
ソフトウェアの開発を手がけていたときに、もっと大きな視点でプロダクトのアーキテクトをしっかりやって、世の中に役立つものをつくりたい、と思いました。いま、プロダクトマネジメントを任され、その思いを実現できています。次は、と考えると、それはHIPFを世界に広めていくことです。このプラットフォームの価値を少しでも多くのお客さまに伝え、お客さまと一緒に、もっと前へ、もっと新しいことに挑戦することをめざします。

画像: これから実現したいこと、めざしたいこと

「【第8回 前編】時代のサプライチェーンマネジメントを支え続けるTWX-21の新サービス、サプライチェーンプラットフォーム(SCPF)を開発する」はこちら>

画像4: クラウド&DXオファリング
【第7回 後編】より長期的な視野で、お客さまの成長や革新を支え続けるHIPF。そこに込められた思い

名島 太樹

株式会社 日立製作所
クラウドサービスプラットフォームビジネスユニット
マネージドサービス事業部 デジタルサービス本部
データマネジメントプラットフォーム部
主任技師

●福岡県生まれ ●中学でプログラミングに目覚め、父に買ってもらった日立FLORAでVisual Basicを始める ●工業高等専門学校で制御工学を専攻するが、情報工学ばかり学ぶ。日立にインターンシップ ●一線で活躍するには勉強が足りないと、大学・大学院に進学し情報工学を専門的に学ぶ ●2006年 日立製作所入社。インターシップ時と同じCosminexus開発部署に配属される ●2011年から海外ビジネス支援を開始、主にソリューションアーキテクチャ設計に従事 ●2018年 Hitachi Vantara (中国)へ出向。アーキテクト・PMとしてビジネスインキュベーションを推進 ●2022年 帰任。HIPF Core開発のPMに着任、現在に至る

◎趣味は相変わらずプログラミング。学生時代はRoboCupというロボットサッカーの世界大会に出場し、チームリーダーとして世界3位の実績を持つ。休日は息子が大好きな昆虫採集にいそしむ。

画像5: クラウド&DXオファリング
【第7回 後編】より長期的な視野で、お客さまの成長や革新を支え続けるHIPF。そこに込められた思い

金城 あかね

株式会社 日立製作所
クラウドサービスプラットフォームビジネスユニット
マネージドサービス事業部 デジタルサービス本部
デリバリ&データプラットフォーム部
担当部長

●沖縄県生まれ ●学生時代は電子情報工学を専攻し物性(材料開発)に興味を持ち学ぶ ●先輩の勧めもあり、門外漢のソフトウェア事業部に入社、Cosminexusの開発を担当。モノづくり、品質について自身の基礎を構築 ●2014年からPentahoを活用したデータ活用基盤の導入に従事 ●2019年からデータ利活用PFを上流工程から一気通貫して提供するシステムエンジニアとして現在の業務に従事

◎趣味はキャンプやランニング。頭を空っぽにすることができ、次の目標に向けての推進力になっている。学生時代はハンドボールなど団体スポーツを仲間と楽しみ、休暇にはバイトをして海外旅行をし、さまざまな偶然を楽しみながら過ごす。1か月ほどイタリアに滞在し鉄道で移動しながら生活。サッカー観戦の後に現地の人に誘われてバーベキューに参加したことが印象に深い思い出。

画像6: クラウド&DXオファリング
【第7回 後編】より長期的な視野で、お客さまの成長や革新を支え続けるHIPF。そこに込められた思い

水谷 有里

株式会社 日立製作所
クラウドサービスプラットフォームビジネスユニット
デジタルプラットフォーム事業部
エンジニアリングサービス第1本部
フロントインテグレーション第2部
技師

●茨城県生まれ ●工業高等専門学校卒業後、大学の工学部(学士)にて情報工学に取り組む ●2012年 日立製作所入社、通信ネットワーク事業部に配属。通信キャリア向けの日立製品の提案や試験に関わる ●2015年から電力系・鉄道系など提案範囲を広げて活動、AI商材を取り扱い始める ●2019年 鉄道系のお客さま向けにAI商材を開発・導入。これがHIPFの開発につながる。以降、HIPFの開発・提案・導入やお客さまとの共同研究などに従事し、現在に至る

◎趣味は車に乗ることと音楽を聴くこと。マニュアル車で好きな音楽をかけ、ハイテンションでドライブをすることが楽しみ。アーティストのエンターテインメント精神に影響を受けており、自分の行動で人を楽しませることをモットーとしている。飲み会・懇親会の幹事役を好んで引き受けるタイプ。

他社登録商標
本記事に記載の会社名、商品名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社 日立製作所 クラウドサービス事業企画本部

お問い合わせは、こちらから

This article is a sponsored article by
''.