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システム運用の自動化を実践するSREの方法論に基づき、アジリティと信頼性の両立をサポートするためのさまざまなサービスを展開するHARCサービスと、SREに最適な、クラウドベースでのシステム運用を可能にする統合プラットフォームOps I。その相乗効果を生かして、より多くのお客さまにお届けしたい価値を、最新のSREに取り組む徳生 吉孝と、Ops Iの拡販を担当している川合 智海が語ります。

「【第3回 前編】アプリケーション開発のアジリティを高めるアジャイル開発と、マイクロサービスを最前線で支援」はこちら>
「【第3回 後編】アジャイル開発コンサルティングとレガシーシステム刷新のための新技術に込められたお客さまへの思い」はこちら>
「【第4回 前編】システム運用の自動化・標準化を推進するSRE。そのノウハウとプラットフォームを日本のお客さまへ」はこちら>

お客さまを導くHARCと、実現の仕組みを提供するOps I

画像1: クラウド&DXオファリング
【第4回 後編】クラウドネイティブな運用に導くマネージドサービスとプラットフォームのシナジーでお客さまのDX推進にパワーを

徳生
HARCサービスは、日立ヴァンタラが2022年の秋、米国に開設したHitachi Application Reliability Centersを拠点に、グローバルの先進事例などで培ったSREの知識・技術・ノウハウを集結し、お客さまのクラウドアプリケーションの運用変革を支援するサービスです。約1年間で、欧米を中心に20社以上の導入実績を達成しました。これから必ず日本の企業や組織にも必要とされる、という予測のもと日本での立ち上げが検討され、私もその推進メンバーに加わりました。主なサービスは、クラウドによる運用管理に関するコンサルティング、高品質・高信頼なシステムの設計を支援するエンジニアリング、そして効率的なクラウド運用管理を実現するマネージドサービスなどがあります。日本特有の企業文化や、業務要件にも対応できるよう、独自のサービス提供をご用意しています。特にシステムの運用設計とその後の運用管理の支援においては、日立の技術とノウハウのシナジーを発揮できるようなプラットフォームとして、川合さんの担当するOps Iが重要な存在となります。

画像: HARCサービスの概念

HARCサービスの概念

川合
そうですね、徳生さんたちのチームと連携しながら、Ops Iのブラッシュアップを進めています。Ops Iはクラウド版の統合システム運用管理、JP1 Cloud Serviceの新機能として開発されました。JP1シリーズはあくまでもシステム運用管理ツールですが、Ops Iは、運用手順をコードとして定義し実行する「Operations as Code(運用のコード化)」の手法で運用統合を行います。つまり、お客さまの運用手順の革新を促す次世代型のプラットフォームなのです。その点で、SREの方法論に基づくサービスを提供するHARCサービスとのシナジーを引き出しやすいという特性があります。これからも徳生さんたちにOps Iを使い倒してもらうことで、さらなる機能の向上や、新しいニーズへの対応といった可能性が広がるでしょう。その結果をデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に取り組むお客さまに還元できると考えています。

”期待を超える価値”をお客さまに届ける

徳生
残念ながらクラウドネイティブなシステム運用への取り組みは、まだ日本では浸透しきっていません。しかし、グローバルな視点で見れば確実に主流となっています。いまお客さまが、「それはまだ必要ないよね」と思っていたとしても、問題は2年後、3年後なのです。私たちは日立ヴァンタラやGlobalLogic、さらに全世界に展開する日立のグループ会社を通じて、一歩先の運用のトレンドに触れることができます。その知見と経験を生かして、お客さまの現状を見定めその先を予測したうえで、ある意味お客さまの先回りをし、最適な提案やノウハウを提供することが、ビジネスを成功に導くことを理解してもらう。それが私たちのお届けする“期待を超える価値”だと考えています。

画像2: クラウド&DXオファリング
【第4回 後編】クラウドネイティブな運用に導くマネージドサービスとプラットフォームのシナジーでお客さまのDX推進にパワーを

川合
私もお客さまに対しては同じ気持ちです。ですから提案時にはあらゆる可能性を考えながら想定される質問や疑問を予測し、その回答を用意しています。“期待を超える価値”に関してなのですが、実は最近うれしい体験をしました。ある交通インフラ系のお客さまに対して、Ops Iの先行リリース版をお試しいただき、これが好評を得て本格導入が決まりました。後日、そのお客さまにインタビューを行ったのですが、その際にとても印象に残る言葉をいただきました。それは、「このプラットフォームには、疲弊している運用部門に変革を促すポテンシャルがある。そこに期待をしています」というものでした。そのひと言にすごく勇気づけられていますし、その言葉を大事にしていきたいと思いました。

画像: Ops Iのコンセプト

Ops Iのコンセプト

これから実現したいこと、めざしたいこと

徳生
私は日立に入社して以来、前例のない新しい分野の仕事に携わる経験を数多く積ませていただきました。米国での新事業の立ち上げにも参画し、日本では、今回のHARCサービスの立ち上げも担当しています。HARCサービスは、まだゼロからの出発ですが、1社でも、より多くのお客さまにご利用いただき、事業として確立することをめざしています。そしてSREという、最新のシステム運用の方法論を日本の土壌に根付かせ、大きく育てていくことにお客さまとともに取り組んでいきたいと考えています。また、Ops IとHARCサービスは、互いが高めあう補完関係にあると考えています。今後もプロフェッショナルとして、川合さんたちとの切磋琢磨(せっさたくま)を続けていきます。

川合
短期的にはOps Iの拡販です。その価値をしっかりと伝えてご理解いただき、導入していただければと願っています。そのためにお客さまの心を動かすような提案を続けていきたいと考えています。かつて上司に「提案には感動や驚きが必要だ」と言われました。まだそのアドバイスを実践できているか分からないのですが、まずは、日本のお客さまへの提案を続けていきたいと考えています。そして、世界中のお客さまに、これは便利だね、いいねと言って使ってもらえるようにしていきたいと思っています。『メイド・イン・ジャパンをもっともっと世界に』。これは私が若いころから持ち続けている夢です。

「【第5回 前編】基幹システムのスムーズなハイブリッドクラウド化を支える」はこちら>

画像3: クラウド&DXオファリング
【第4回 後編】クラウドネイティブな運用に導くマネージドサービスとプラットフォームのシナジーでお客さまのDX推進にパワーを

徳生 吉孝

株式会社 日立製作所
クラウドサービスプラットフォームビジネスユニット
マネージドサービス事業部
クラウドマネージドサービス本部
クラウド&デジタルマネージドサービス部 主任技師

●東京都生まれ ●情報科学専攻(修士)、大学時代コンピューターのおもしろさに魅せられプログラミング言語の研究に取り組む ●2000年、日立製作所入社、先端ミドルウェア開発部(研究部門)に配属 ●2008年から1年間、米国ニューヨークのコロンビア大学に研究員として在籍し、XR(仮想現実と現実世界の融合)とユーザーインタフェースを研究 ●2019年から米国子会社である日立ヴァンタラに出向し、海外での新規事業の立ち上げに従事 ●2022年に帰国し先進的なクラウドアプリケーションの運用管理サービスであるHitachi Application Reliability Centers(HARC)サービスの立ち上げを推進、現在に至る

◎趣味は家族との旅行、読書、体を動かすこと。若いころは連泊でのアルプス縦走やフルマラソンの完走も楽しんだが、最近はできていない。英語と体力は使わないと衰えるため、毎朝、英語のニュース番組を視聴しながら行うストレッチを欠かさない。

画像4: クラウド&DXオファリング
【第4回 後編】クラウドネイティブな運用に導くマネージドサービスとプラットフォームのシナジーでお客さまのDX推進にパワーを

川合 智海

株式会社 日立製作所
クラウドサービスプラットフォームビジネスユニット
マネージドサービス事業部
クラウドマネージドサービス本部
運用管理プラットフォーム部 技師

●愛知県生まれ ●小学校のころ、父親が買ってきたPC(Windows 95)で遊びながら、これからはITの時代だと感じる ●高等専門学校で情報工学を学ぶ ●17歳のときこれからは英語が必要と考えアメリカに留学(ミシガン州で1年間ホームステイ) ●その後大学に編入し工学技術と環境経済学を学ぶ ●2011年に日立製作所入社、JP1の国内拡販部署に配属 ●2015年から日立アジア(シンガポール)に駐在しJP1の東南アジア拡販に従事 ●2020年に帰任しIT運用最適化サービスの拡販を担当 ●2021年からOps Iの拡販を担当、現在に至る

◎趣味はオーディオブックによる洋書のリスニング(洋書のリーディングに何度も挑むが挫折。家事・育児の隙間時間に行えるこの方法を見つけ、何とか継続している)。休日は家族とスーパー銭湯を巡るのが小さな楽しみ。学生時代は自主制作映画に取り組み、地元のケーブルTVでの放映や、映画祭での受賞歴もある。

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