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印刷物からの情報漏えい防止に効果的な印刷セキュリティシステムが、日立の「指静脈認証管理システム」と連携。さらなるセキュリティ向上に加え、コスト低減や利便性向上などにも貢献する印刷環境を提供します。

さらなるセキュリティ強化に向けて指静脈認証を採用

「印刷した書類をプリンターからうっかり取り忘れてしまい、誰かに持ち去られてしまった……」

年々増加の一途をたどる情報漏えい※1の原因は、PCのウイルス感染など外部からの攻撃によるデータ流出だけとは限りません。例えば冒頭に示したような、印刷物の紛失や盗難による被害も多数発生しています。こうした事態を未然に防ぐのが、株式会社スカイコムが提供する印刷セキュリティシステム「SkyAgent SecurePrint Ex.」です。「誰が」「いつ」「何を」「どこから」「何部」印刷したかというプリントログや、印刷物のイメージログを記録・保存することで、不正な印刷行為や紛失があった場合でも、すばやく容易にチェックができます。

個人情報を扱う自治体や金融機関など、高度なセキュリティが求められるユーザーへの導入実績も豊富なこのSkyAgent SecurePrint Ex.に、印刷時の本人認証方法として、指静脈認証やICカード認証を組み合わせたのが、日立の「セキュリティプリント」です。偽造や他者によるなりすましが極めて困難な指静脈認証や、社員証などのICカードでの認証により、印刷時におけるさらに厳格なセキュリティを実現します。

※1 出典:株式会社東京商工リサーチ「2023年の「個人情報漏えい・紛失事故」が年間最多 件数175件、流出・紛失情報も最多の4,090万人分」

セキュアな印刷環境を実現し、印刷コスト低減も

通常PCからファイルを印刷する場合、印刷指示を出すとすぐにプリンター/複合機から紙が出力されます。これに対してセキュリティプリントでは、印刷データをいったんサーバー側でスプール。印刷指示を出したユーザーがプリンター/複合機まで足を運び、その場で指静脈やICカードによる本人認証を行うことで初めて印刷された紙が出力されます。これにより、印刷物の取り忘れや他者による持ち去りなどを未然に防止できます。

また、印刷物のイメージログがPDFファイルで保管されるため、印刷物からの情報漏えいが発生した場合でも印刷したユーザーを追跡でき、不正な情報漏えいに対し高い抑止効果が期待できます。

さらに、その優位性はセキュリティだけではありません。セキュリティプリントなら、プリンター/複合機で本人認証を行う前にPC上からジョブを削除できるため、誤って指示を出してしまった印刷物の出力をキャンセルできます。また、「誰が何枚の紙を出力したか」といったデータもログに記録されるため、ユーザー側に不必要な印刷を控えようという意識が働き、むだな印刷にともなう紙やインク、電気代などのコスト低減にも有効です。

なお、マルチベンダー対応の本システムは、プリンターサーバーに共有プリンターとして追加可能な製品であればメーカーを選びません。新たに本システム専用のプリンター/複合機を用意する必要がなく既存の印刷環境に適用できるため、システム導入時のイニシャルコストも低減できます。

画像: セキュリティプリントの概要

セキュリティプリントの概要

自由な働き方を支援し、管理負担を軽減する利便性

セキュリティプリントは出力先を選ばず、印刷ジョブがプリンターキューにたまって印刷に待ち時間が発生する場合でも、本システムの認証サーバーに接続された他のオフィス/フロアのプリンター/複合機まで行き、指静脈やICカードで本人認証を行うことで印刷が可能となります。例えば、勤務地以外の支社や支店、サテライトオフィスなどで、本人認証によるセキュアな印刷ができるため、リモートワークなど働く場所にしばられない、より柔軟なワークスタイルにも対応可能です。

また、ユーザー自身の生体を用いる指静脈認証は、紛失や盗難といったリスクがないだけでなく、物理的なICカードの発行・返却・再発行・失効といった管理者の負担も軽減できます。

秘匿性の高い個人情報を取り扱う公共分野や金融・医療機関をはじめ、高度な情報セキュリティが求められる組織や企業にとって、情報漏えいの発生源となりうる印刷環境のセキュリティ強化は重要なミッションです。その課題に応えるべく、日立はこれからも独自の指静脈認証技術などによる高精度な本人認証を通じて、さらにセキュアな印刷環境を追求していきます。

導入事例:筑波銀行
透かし印刷とログ管理で情報漏えい対策を強化

画像: セキュリティプリント
高精度な本人認証で、さらにセキュアな印刷環境を

茨城県内に拠点を置く株式会社筑波銀行(以下、筑波銀行)では、印刷物のセキュリティ対策を模索していました。さまざまなベンダーが提供するセキュアなプリントシステムの比較検討を重ねた結果、同行は日立のセキュリティプリントが提供するSkyAgent SecurePrint Ex.を採用。その決め手について同行の担当者は「他の地方銀行など金融機関への導入実績があったこと、そして、本システムが透かし印刷機能とログ管理機能を提供していたことでした」と振り返ります。

透かし印刷とは、印刷物に透かし文字がプリントされ、印刷した人のユーザーIDや印刷日時、ファイル名といった情報が記録される機能です。誰の印刷物か特定できるようになったことで職場のセキュリティ意識が高まり、プリンター上の印刷物の放置も減少。印刷物のイメージをPDFファイルとして記録・保管するログ管理機能も相まって、情報漏えいリスクに対する抑止効果を上げています。

なお、この透かし印刷機能は管理者の承認によって設定を解除できるため、透かしなしでの印刷も可能です。この時、透かしなしの印刷データはいったんサーバーにスプールされ、管理者の承認を経て初めて出力されるため、ユーザーが無断で透かしのない印刷物を出力する心配はありません。

また、筑波銀行ではシンクライアントシステムを採用していますが、出力先を選ばない本システムなら、他拠点にあるプリンターでの出力も可能です。「例えば、クライアントPCを携えたユーザーが拠点を移動した場合でも、本システムに対応したプリンターのリストが各拠点のものに自動更新されて印刷が可能※2になるなど、ユーザーの利便性向上にも寄与しています。また、別の拠点のプリンターで誤って印刷物を出力してしまうミスも減りました」と担当者は言います。

導入後もバージョンアップを重ねながら、日々の安心・安全な印刷を担い続ける日立のセキュリティプリント。厳格なセキュリティと業務スタイルに調和する利便性が、筑波銀行のセキュアな印刷環境を支えています。

※2「セキュリティプリント」の標準機能ではなく、個別対応機能となります。

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