Hitachi
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いま、さまざまなシステム、機器、設備から施設まで、あらゆるところにデータが記録・蓄積されています。そして、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためには、それらのデータの迅速・的確な収集・分析と利活用が必須とされています。しかし、局在するさまざまな形式のデータを一元管理するには、そのためのシステムの構築が必要となり、さらに運用のためのリソースも確保しなければなりません。日立は、より容易に適正なコストで、データを利活用するためのプラットフォーム導入を実現し、さらに運用・セキュリティまでをサポートする、Hitachi Intelligent Platform(以下、HIPF)を提供。その概要を、プロダクトマネージャーの名島 太樹と、SEを担当する金城 あかね、水谷 有里が紹介します。

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DXの推進に必須となるデータの利活用とその課題

画像1: クラウド&DXオファリング
【第7回 前編】より確かなデータ収集・利活用の実現で、お客さまのDXをサポートする

名島
HIPFのプロダクトマネジメントを担当している名島です。いま、DXの推進という大きな時流があります。よくお客さまから聞くことは「DXを進めたいと思っているが、一体どこから着手すればよいのか分からない」といった声です。DXを進めるにあたっての重要なポイントは、データの利活用です。いま、基幹システムはもちろん、さまざまな機器や設備ごとに、またオフィスや工場などの施設にもそれぞれのデータが集まり蓄積されています。しかしデータが出ている、ということだけでは意味がありません。それらをすばやく的確に収集・分析してどう活用していくのかというところが最も重要となるからです。そして、そのようなニーズに即したシステムを構築するには、それなりのコストと時間が必要であり、また導入後の運用やセキュリティに関する人財確保などの課題も残されます。それらを解決し、理想的なデータの利活用を実現するためのプラットフォームを提供したい、という思いで今回の開発に取り組みました。

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【第7回 前編】より確かなデータ収集・利活用の実現で、お客さまのDXをサポートする

金城
デリバリ&データプラットフォーム部の金城です。データの利活用にあたって大きな障壁となるのが、情報システムのサイロ化にともなう、データの分離・分散です。これまで、オンプレミスで構築されてきた情報システムは、その時々の状況やニーズによって、まったく異なる手法や機器構成で作られてきたケースが多く見られます。例えば、製造工場などの場合、全国各地の拠点ごとで独自に導入され、その統合が難しいという実情があります。また同じ工場内であっても、生産ラインや設備によって異なるシステムが導入されているケースもあります。それらがデータ活用のスピードを落とす原因となっているのです。サイロ化は製造部門のみならず、あらゆる業種や分野に共通しています。研究・開発部門がその一例です。それぞれの研究チーム、あるいは各研究員がおのおので情報管理を行い、一元管理されていないことが要因となり、研究テーマの重複やノウハウが組織に蓄積・活用されない事象が起こっているのです。

画像3: クラウド&DXオファリング
【第7回 前編】より確かなデータ収集・利活用の実現で、お客さまのDXをサポートする

水谷
フロントインテグレーション第2部の水谷です。金城さんの挙げた例の他にも、データの利活用に課題を抱えている分野はあります。例えば保守・点検の分野もそのひとつです。私は鉄道や電力、通信といった、社会インフラ系のお客さまを担当していますが、そこでの課題が保守・点検の人員不足です。いずれも大規模な施設や設備などを有していますが、それらの保守・点検に関して、いま、作業員の高齢化による要員不足が顕著になっています。保守・点検作業は、個人の経験や感覚によるところも大きく、熟練者の技術を若い層へ伝承していくためには、設備の状態や点検時の判断基準などをデータ化、数値化することが重要です。

また、老朽化が進む設備を健全に保つために、保守・点検の重要性も高まっています。社会インフラ系の設備は社会の重要な機能を担うためのものですから、熟練技術の伝承による作業品質確保とデータ利活用による作業効率向上の両立は、非常にクリティカルな問題だと言えます。

日立の知見とノウハウを結集したHIPFが、データ利活用の課題を解決

名島
HIPFの源流は、製造業向けにIoTを活用したプラットフォームで、オンプレミスでもクラウドでも使えるような、データ利活用のためのソフトウェアセットでした。

「何をしたらいいか分からない」「DXノウハウがない」などの課題に対し、お客さまが利用しやすいシステム統合パッケージとしてサービスを提供することにより、好評を得ることができました。私たちは、このサービスを製造業だけに限らず、お客さまの課題解決に向けて多くの業界のDX推進で培ってきたデータ利活用の技術・ノウハウを結集し、幅広い分野に導入できるよう、改良・進化させました。お客さまとの協創で培ってきたユースケースやデータモデルのテンプレートを活用することで、DX構想に適したデータ利活用基盤を迅速に提案します。今までDXを進められずに立ち止まっていたお客さまに代わって、利活用すべきデータがある、という出発点からシステム導入までのさまざまなプロセス、さらに導入後の運用やセキュリティ監視まで一貫して日立が行います。そして、お客さまは業務の改善、売り上げの伸長、マーケットの拡大、新規ビジネスの立ち上げなど、達成したいミッションに集中し、DXの成果を享受していただく。それが日立のHIPFです。

画像: 「Hitachi Intelligent Platform」の特長

「Hitachi Intelligent Platform」の特長

画像: 日立の知見とノウハウを結集したHIPFが、データ利活用の課題を解決

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【第7回 前編】より確かなデータ収集・利活用の実現で、お客さまのDXをサポートする

名島 太樹

株式会社 日立製作所
クラウドサービスプラットフォームビジネスユニット
マネージドサービス事業部 デジタルサービス本部
データマネジメントプラットフォーム部
主任技師

●福岡県生まれ ●中学でプログラミングに目覚め、父に買ってもらった日立FLORAでVisual Basicを始める ●工業高等専門学校で制御工学を専攻するが、情報工学ばかり学ぶ。日立にインターンシップ ●一線で活躍するには勉強が足りないと、大学・大学院に進学し情報工学を専門的に学ぶ ●2006年 日立製作所入社。インターシップ時と同じCosminexus開発部署に配属される ●2011年から海外ビジネス支援を開始、主にソリューションアーキテクチャ設計に従事 ●2018年 Hitachi Vantara (中国)へ出向。アーキテクト・PMとしてビジネスインキュベーションを推進 ●2022年 帰任。HIPF Core開発のPMに着任、現在に至る

◎趣味は相変わらずプログラミング。学生時代はRoboCupというロボットサッカーの世界大会に出場し、チームリーダーとして世界3位の実績を持つ。休日は息子が大好きな昆虫採集にいそしむ。

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【第7回 前編】より確かなデータ収集・利活用の実現で、お客さまのDXをサポートする

金城 あかね

株式会社 日立製作所
クラウドサービスプラットフォームビジネスユニット
マネージドサービス事業部 デジタルサービス本部
デリバリ&データプラットフォーム部
担当部長

●沖縄県生まれ ●学生時代は電子情報工学を専攻し物性(材料開発)に興味を持ち学ぶ ●先輩の勧めもあり、門外漢のソフトウェア事業部に入社、Cosminexusの開発を担当。モノづくり、品質について自身の基礎を構築 ●2014年からPentahoを活用したデータ活用基盤の導入に従事 ●2019年からデータ利活用PFを上流工程から一気通貫して提供するシステムエンジニアとして現在の業務に従事

◎趣味はキャンプやランニング。頭を空っぽにすることができ、次の目標に向けての推進力になっている。学生時代はハンドボールなど団体スポーツを仲間と楽しみ、休暇にはバイトをして海外旅行をし、さまざまな偶然を楽しみながら過ごす。1か月ほどイタリアに滞在し鉄道で移動しながら生活。サッカー観戦の後に現地の人に誘われてバーベキューに参加したことが印象に深い思い出。

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【第7回 前編】より確かなデータ収集・利活用の実現で、お客さまのDXをサポートする

水谷 有里

株式会社 日立製作所
クラウドサービスプラットフォームビジネスユニット
デジタルプラットフォーム事業部
エンジニアリングサービス第1本部
フロントインテグレーション第2部
技師

●茨城県生まれ ●工業高等専門学校卒業後、大学の工学部(学士)にて情報工学に取り組む ●2012年 日立製作所入社、通信ネットワーク事業部に配属。通信キャリア向けの日立製品の提案や試験に関わる ●2015年から電力系・鉄道系など提案範囲を広げて活動、AI商材を取り扱い始める ●2019年 鉄道系のお客さま向けにAI商材を開発・導入。これがHIPFの開発につながる。以降、HIPFの開発・提案・導入やお客さまとの共同研究などに従事し、現在に至る

◎趣味は車に乗ることと音楽を聴くこと。マニュアル車で好きな音楽をかけ、ハイテンションでドライブをすることが楽しみ。アーティストのエンターテインメント精神に影響を受けており、自分の行動で人を楽しませることをモットーとしている。飲み会・懇親会の幹事役を好んで引き受けるタイプ。

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