IT基盤変革の大きな力となる新しいHCIの登場
技術の革新、新たな市場ニーズなどによって変容するマーケット。そのスピードは加速し続けています。さまざまな変化にすばやく対応し、企業が確かな競争力を維持するための大きな課題のひとつが、新しい概念によるITインフラの再整備。その成功への鍵は、「高い信頼性・安定性」と「優れた柔軟性・迅速性」をあわせ持つITインフラの実現です。
そこで注目されているのが、柔軟性・迅速性に優れたパブリッククラウドと、安定性・信頼性の高いオンプレミスを適切に組み合わせた“ハイブリッドクラウド”です。
今回、提供を開始した「日立HCIソリューション for Azure Stack HCI」は、ハイブリッドクラウド環境のための新しいHCIです。Azureとの親和性が高く、シームレスな接続と高いパフォーマンスを発揮。既存のオンプレミスとパブリッククラウドの連携からさらに進化した、包括的なハイブリッドクラウドを実現します。
パブリッククラウド/オンプレミスのリソースを一元管理
Azure Portalから「日立HCIソリューション for Azure Stack HCI」のリソースを一元管理できるため、パブリッククラウドとオンプレミスのシームレスな運用管理を実現し、また、オンプレミスのVM管理、パフォーマンス監視などは、Windows Admin Centerからも可能なため、従来のHyper-Vユーザーは同じ操作感で運用できます(図1)。
スムーズな導入、適正なコスト、容易なスケールアウト
「日立HCIソリューション for Azure Stack HCI」は、マイクロソフト社の認証テストに合格し、適切なパフォーマンスと信頼性を確保したHCI構成を、あらかじめ構築した状態で提供します。また、導入先での装置起動確認、疎通確認を実施する「現地スタートアップ」、構築したシステムの基本操作を習得できる「操作トレーニング」、納入後6か月間のお問い合わせに対応する「構築アフターサービス」によって、導入・起動・運用をよりスムーズに行えるよう支援します。
仮想化OSのAzure Stack HCIはAzureと同じくサブスクリプション型で、HCIに必要な物理コアに対し課金。利用量に基づき課金されるためクラウドライクにコストの最適化が図れます。さらに今後、ハードウェア・保守・サポートサービスなども含めて月額料金で利用できる「日立従量課金型データ基盤ソリューション」ベーシックへの対応も予定しています。
また、Azure Stack HCIは、Azureのサービスとして提供されるため、新しい機能をいち早く取り入れることが可能。定期的な更新プログラムでオンプレミスにあるシステムの最新化を維持し、Azureとの一貫した機能とセキュリティで新しいクラウドサービスを活用できます。
ハイブリッドクラウド環境の問題解決にワンストップで対応
ハイブリッドクラウド環境により柔軟性や拡張性が向上する一方で、オンプレミス側の各コンポーネントやクラウド側のサービスなど複数の製品で構成され、ITシステムはより複雑になっています。そのため複合的な問題が発生した際に、原因の特定が困難な場合があります。
日立では、長年培った豊富な経験とノウハウを生かし、さまざまなハードウェア、ソフトウェア製品のサポートチームが緊密に連携して対応する「日立サポート360」を提供しています。オンプレミスからクラウドにまたがる複合問題に関して、ワンストップで迅速な問題解決を支援し、お客さま側で問題の切り分けは不要です(図2)。
クラウドを活用する企業は増加傾向にありますが、そのような状況においてもクラウドのみへの移行に対する慎重な意見があることも事実。従来のオンプレミスとクラウドを連携させるハイブリッドクラウドは、安定性と柔軟性を兼ね備えた理想的なITシステムといえます。日立は、今後も「日立HCIソリューション for Azure Stack HCI」の新たなモデルやサービスの開発などを通じてお客さまのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進への取り組みを強力にサポートしていきます。
他社登録商標
Microsoft、Azure、Hyper-V、Windowsは、マイクロソフト 企業グループの商標です。
その他、本記事に記載の会社名、商品名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。