「リモート」「非接触」「自動化」がキーワードに
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、人々の生活と経済活動に大きなダメージを与えました。世界最初の症例報告から1年以上が経過した現在も、その影響は収まる気配がありません。
今回のパンデミックに限らず、1990年代のインターネット社会の到来、2000年代のリーマンショックと同様に、社会にひとたび大きな変化が起こると、事態が収束しても以前の姿には戻れない「ニューノーマル(新常態)」が定着するようになります。
世界はこれからも、感染拡大の波が到来するリスク、自然災害によるリスクなどと向き合いながら、従来の生活様式や働き方を抜本的に変えていくニューノーマルへの対応を進めていかなければなりません。
ITシステムを基盤としたビジネスの世界では、ここ10年ほどの間にSNSを中心としたオンラインコミュニケーションの進化、ロボティクスによる自動化やスマート化、人工知能(AI)/ビッグデータ利活用による効率化や省力化が進み、DXが進展しました。
それが2020年のパンデミック発生により、これまで普通とされてきた「働き方」や「働く場所」「業務プロセス」「サプライチェーン」さえもが大きな転換期を迎え、ニューノーマルに対応する「リモート」「非接触」「自動化」といったデジタル技術へのニーズがさらに高まり、今まで以上にDXが加速すると考えられています。
困難や変化をチャンスに変える
日立は長年にわたり、社会とのつながり、社会への貢献を基本理念として、お客さまとの協創をもとに、デジタル技術を活用しながら、社会課題を解決する社会イノベーション事業を展開してきました。この流れは、世界中が困難に立ち向かう今だからこそ、ますます重要になると考えています。
日立は、これからのニューノーマル時代において、「リモート」「非接触」「自動化」のキーワードを軸に、従業員の安全・安心を考慮し、働き方の多様性も支援するサービス、感染リスクを回避しながら付加価値の高い業務が行えるサービス、限られた数の従業員でも効率的に事業継続が図れるソリューションなどを提供していきます。それによりさまざまな困難や変化をチャンスに変える「人間中心」のイノベーションを起こしていきたいと考えています。
さらなる進化へかじを切る好機
ニューノーマル時代の到来は、企業や組織にとって、従業員の働き方や業務プロセスの見直し、セキュリティの再検討、生産性の高め方、取引先やお客さまとの関係性のあり方などを、今一度考え直す好機であるともいえます。そこで重要なのは、さまざまな変化への柔軟な対応力と強靭性をあわせ持つ、レジリエントな経営環境の構築です。
日立は、多岐にわたる事業ドメインの知見と、お客さまとの協創で培った技術・ノウハウを結集したLumadaソリューション、国内外のパートナーとのエコシステムなどをベースに、ニューノーマル対応とDXを加速させるレジリエントなデジタルソリューションを継続的に提供していきます。本特集では、その一部を紹介します。
日立のニューノーマル対応ソリューションの一例
リモート | 日立ワークスタイル変革ソリューション自宅やサテライトオフィスなどの社外環境において、さまざまなデバイスから、社内の業務環境へ安全にアクセス可能なシステムを提供
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非接触 | 指静脈を活用したキャッシュレス決済日立独自の指静脈認証技術を活用し、キャッシュレス決済を実現。感染症対策のため、現金の受け渡しを減らしたいというニーズにも対応 https://www.hitachi.co.jp/veinid/ |
自動化 | サプライチェーン最適化サービス製造業、流通業などのお客さまに向け、サプライチェーンデータをシミュレーションし、市場の需要変動に応じた在庫や供給計画などを適正に立案するサービスを提供https://www.hitachi.co.jp/bigdata/sco/ |
他社登録商標
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